富山県立滑川高等学校校歌
作詞:北園 克衛
作曲:岡部 昌
一 朝日に匂う 太刀の嶺
雲井はるかに 青春の
赤き血に沸る 我等の日
加積の郷(さと)の 学舎に
栄えある歴史 うけ継ぎて
祖国をにない 集える我等
二 有磯の海に 風荒れて
思え車胤を 青春の
波のごと迅し 我等の日
雄々しく潔く 知と愛に
鍛えん秋(とき)を 惜しみつつ
理想に燃えて 集える我等
校歌の制定について
昭和23年4月、学制改革により、富山県内に新制高等学校41校が誕生しました。
昭和23年9月1日、高等学校再編成により、富山県立滑川高等学校と富山県立水産高等学校、富山県立滑川女子高等学校、富山県立水橋高等学校の4校が統合され、富山県立滑川高等学校として発足しました。 校歌については、その際、統合した新制高等学校にふさわしいものを改めて制定する必要があるとされ、北園克衛氏に依頼することになりました。
依頼にあたっては、薬業・商業・水産・女学校全てが心を一つにして揃って歌うことで一体感がもてるよう要望し、その意向をふまえた歌詞となりました。
一題目では、朝日に美しく輝く立山連峰に抱かれて、百年の歴史と伝統を誇るこの滑川高校で熱き夢を語り合おう、 二題目では、蛍を袋に集めて、その光で学んだといわれている中国の学者 車胤の若き日の苦難を思い、かけがえのない青春の一日一日を大切に過ごしてほしい、という願いが込められています。
このような経緯をもつ校歌には、作られた当時の一体感を醸成しようとする思いが込められており、検討の結果、新高校において最もふさわしいものであるとの両校関係者等の賛同を得て、新滑川高校の校歌とすることとなりました。
校章
平成21年10月に滑川高校、海洋高校両校の生徒から、新高校の校章デザインの図案を募集しましたところ、117点の作品が寄せられました。
その中から最優秀賞となった当時滑川高校1年山元千鶴さんの作品を基本デザインとして制定されました。
この校章は、滑川の地名の由来である「波入川」の「波」をモチーフにした曲線を基本に、学舎のある地が、「山」(緑)、「川」(青)、「海」(紺)の豊かな自然に恵まれていることを表現しています。
「髙」は、高校を示すとともに、生徒目標「髙きを求める情熱」の「髙」であり、高みに向かう方向性を持たせています。
左下から右上へ上昇する流れは、海洋高校と滑川高校のふたつの高校の伝統を継承し、進化・発展するイメージを表現しています。
また、全体に動きのあるデザインとすることで、文武両道を実践する活気のある校風を表し、「学力教養の充実」「健全な心身の育成」「豊かな個性の確立」の教育目標を示しています。